「うどんってどんな食べ物なのだろう?」
「うどんを食べてみたいけれど、どこに行けばいいのだろう?」
この記事を読んでいる方は、このように思っているのではないでしょうか。
うどんは日本の代表的な麺料理の1つです。色々な種類があり、中には特定の地域で食べられるうどんも存在します。また、食べられる場所も電車の駅構内や路面店など豊富で、シーンに合わせて選ぶことが可能です。
この記事では、次の内容を紹介しています。
- うどんとは何か
- 日本で定番のうどんの種類
- 特定の地域で食べられるうどんの種類
- うどんの食べ方
- 日本でうどんを食べられる主な場所
うどんのことを十分に理解できる内容を載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。
うどんとは
うどんとは、小麦粉と水を練り合わせて細長く切られた麺を使った日本食のことです。いつでも、どこでも気軽に食べられることから、日本人にとって非常に身近な料理と言えます。
日本中、どんなところに行ってもうどんを提供するお店はあるのですが、その中でも香川県がうどんの本場と言われています。香川県に観光に行って、うどんを食べないことはあり得ないでしょう。
子供から大人まで、男性でも女性でも、「うどんが嫌い」という日本人は滅多に見かけません。それ程、日本人にとってはソウルフードとも言える食べ物がうどんなのです。
うどんは、中国から伝わった「索餅(さくべい)」という麺が起源であるという説があります。
索餅とは、小麦粉と米粉を混ぜたものに塩水を練った後、縄状に作られた麺をいいます。古来の中国で食べられていた「餅(ぴん)」という小麦粉を加工した食品の一種です。この索餅は、日本では汁に入れて茹でて食べられていたそうです。これが、日本におけるうどんの起源とされています。
定番のうどん
日本における定番のうどんは10種あります。
1. かけうどん
茹でたうどんに温かいつゆを器いっぱいにかけるのが「かけうどん」です。
うどんにつゆがかかった状態で提供されるのが特徴で、長ネギや生姜などの薬味がトッピングされることもあります。通常、このままの状態で食べることは少なく、追加で天ぷらなどを注文し、かけうどんの上にトッピングして食べるのが一般的です。トッピングする天ぷらを自由に組み合わせることができるので、自分だけのオリジナルうどんを作る楽しさがあります。
日本にあるうどんのチェーン店では、うどんを注文するのとは別に、自分で好きな天ぷらをお皿に乗せて、最後にお会計をするというスタイルが一般的となっています。
また、夏には、冷たいつゆをかけた「ひやかけうどん」も人気です。多くのお店では、夏限定で、ひやかけうどんをメニューに加えます。暑い夏にはとても嬉しいメニューです。
飲食店では「かけうどん」などの名称でメニューに記載されており、価格は300円~500円が目安です。追加で天ぷらを注文すると、合計で500円~700円くらいになることが多いでしょう。
かけうどんは定番のうどんの中でもポピュラーな種類のため、初めてうどんを食べるときに試す種類としておすすめできます。
2. ぶっかけうどん
茹でたうどんに少量のつゆをかけるのが「ぶっかけうどん」です。
かけうどんと同じく、うどんにつゆがかかった状態で提供されることが多いです。長ネギや生姜などの薬味がトッピングされることもあります。
かけうどんとの違いは、つゆの味付けとつゆの量です。ぶっかけうどんには、少量の味の濃いつゆがかけられます。また、ぶっかけうどんのつゆの温度に関しては、温かいものもあれば冷たいものもあります。
飲食店では「ぶっかけうどん」などの名称でメニューに記載されており、価格は300円~500円が目安です。
ぶっかけうどんを食べる時も、一緒に天ぷらを注文して食べるのがオススメです。
3. おろししょう油うどん
茹でたうどんに大根おろしとしょう油をかけるのが「おろししょう油うどん」です。長ネギなどの薬味がトッピングされることもあります。
飲食店では「おろししょう油うどん」や「おろししょう油」などの名称でメニューに記載されており、価格は300円~500円が目安です。
とてもシンプルな味付けなので、うどんそのものの味を楽しむにはぴったりの料理です。
4. 釜玉うどん
茹でたうどんに生卵をのせてだししょう油をかけるのが「釜玉(かまたま)うどん」です。長ネギなどの薬味がトッピングされることもあります。うどん・卵・トッピングをぐちゃぐちゃに混ぜてから食べます。
飲食店では「釜玉うどん」などの名称でメニューに記載されており、価格は400円~600円が目安です。
濃厚な卵の黄身が絡んだうどんを味わえます。また、さらに明太子を加えた「明太釜玉うどん」といったメニューもありとてもオススメの料理です。生卵が苦手な外国人は多いですが、もし抵抗がなければぜひ食べてみてください。
5. きつねうどん
かけうどんに甘辛く煮た油揚げをのせるのが「きつねうどん」です。長ネギなどの薬味やかまぼこ(白身魚の練り物)がトッピングされることもあります。
飲食店では「きつねうどん」などの名称でメニューに記載されており、価格は400円~600円が目安です。
甘くジューシーな油揚げと一緒にうどんを楽しめます。
6. たぬきうどん
かけうどんに揚げ玉(てんぷらを揚げたときに散った衣)をのせるのが「たぬきうどん」です。長ネギなどの薬味やかまぼこ(白身魚の練り物)がトッピングされることもあります。
飲食店では「たぬきうどん」などの名称でメニューに記載されているのが一般的ですが、地方によって呼び名が異なります。
たとえば、大阪では「天かすうどん」、大阪を含めた関西地方では「ハイカラうどん」と呼ばれます。これらの地域で「たぬきうどん」といっても通じません。
価格は400円~600円が目安です。
かけうどんのつゆを吸った揚げ玉と一緒にうどんを楽しめます。
7. カレーうどん
茹でたうどんにとろみのあるカレー汁(カレーを加えただし汁)をかけるのが「カレーうどん」です。
カレー汁に含まれる具材は飲食店によって異なりますが、肉類(鶏肉や豚肉など)や野菜類(人参や玉ねぎなど)が含まれていることが多いです。
飲食店では「カレーうどん」などの名称でメニューに記載されており、価格は500円~600円が目安です。
スパイスの効いたカレー汁がたっぷり絡んだうどんを楽しめます。カレーうどんは、外国人観光客にとても評判のよい料理となっています。
8. 肉うどん
かけうどんに肉類をトッピングするのが「肉うどん」です。牛肉がトッピングされることが多いですが、豚肉が使われることもあります。
飲食店では「肉うどん」などの名称でメニューに記載され、価格は600円~900円が目安です。
ジューシーな肉類とその旨味が染み込んだつゆと一緒にうどんを楽しめます。「うどんはヘルシー過ぎる、もっとガッツリ食べたい」という方にオススメです。
9. ざるうどん
茹でて冷水で締めたうどんがざるに盛られるのが「ざるうどん」です。
ここまで紹介してきたうどんの種類とは異なり、一般的にはうどんとつゆが別で提供されます。うどんとつゆが別のうどんの種類の中で最もポピュラーです。
飲食店によっては、長ネギやごま、揚げ玉などの薬味が別皿でついてくることもあります。
飲食店では「ざるうどん」などの名称でメニューに記載されており、価格は400円~600円が目安です。
冷水で締めたざるうどんは、コシが強いのが特徴です。
10. 釜揚げうどん
茹でた直後のうどんが桶(おけ)に盛られるのが「釜揚げ(かまあげ)うどん」です。ざるうどんと同じく、一般的にうどんとつゆが別で提供されます。
飲食店によっては、長ネギやごま、揚げ玉などの薬味が別皿でついてくることもあります。
飲食店では「釜揚げうどん」などの名称でメニューに記載されており、価格は300円~500円が目安です。
茹でた直後の釜揚げうどんは、弾力があるのが特徴です。鮮度の高いうどんを楽しめます。
地域の有名なうどん
特定の地域では、その地域ならではのうどんが食べられています。
以下に取り上げているのは、その中でも有名な地域うどんです。該当する地域に訪れる機会があれば、ぜひ探して食べてみてください。
稲庭(いなにわ)うどん|秋田県、東北
細く平らで、ツルツルとしており、絹のようななめらかな口当たりとのど越しが特徴のうどん。
茹でたうどんを冷水で締め、冷たい状態のうどんを麺つゆにつける、シンプルな食べ方がオススメです。
耳(みみ)うどん|栃木県、関東
耳のような形をしたうどん。
鶏肉やきのこ、野菜が入ったしょう油つゆと一緒に煮て食べるのが一般的。
ひもかわうどん|群馬県、関東
太さが1.5cm~10cmと広く、厚さは1mm程度の薄いうどん。ツルツルとコシがある。
つゆにつけて食べるのが一般的。
百万石(ひゃくまんごく)うどん|石川県、中部
太く丸みのあるうどん。コシはないが、ツルツルと柔らかい食感を楽しむことができる。
あっさりとした昆布つゆと一緒に食べるのが一般的。
きしめん|愛知県、中部
幅4.5mm、厚さ2mm未満と薄くて平らなうどん(「名古屋きしめん」は幅5mm~7.5mm、厚さ1.5mm未満)。
かけうどんで食べるのが一般的。
伊勢(いせ)うどん|三重県、近畿
一般的なうどんの2倍くらいの太さを持つうどん。コシはないが、柔らかくてモチモチとしている。
たまりしょう油(通常のしょう油よりトロッとして旨味のあるしょう油)というタレで食べるのが一般的。
かすうどん|大阪府、近畿
細かく刻み油で揚げた牛の小腸(ホルモン)がトッピングされているうどん。
京(きょう)うどん|京都府、近畿
鰹節と昆布、薄口しょう油で作られたつゆをかけて食べられるうどん。
しのうどん|岡山県、中国
1m以上の長い帯状で、幅が2cm以上もあるうどん。コシは弱く、柔らかいのが特徴。
倉敷(くらしき)ぶっかけうどん|岡山県、中国
種類の異なる具材や薬味を複数トッピングし、少量のつゆをかけて食べるうどん。
讃岐(さぬき)うどん|香川県、四国
地域のうどんの中では、最も有名なうどん。日本人で讃岐うどんを知らない人はいないでしょう。
最大の特徴はコシの強さです。口に入れた際に柔らかく、噛むとモチモチした食感を楽しむことができます。
だんご汁(だご汁)|大分県、九州
平らな麺が特徴のうどん。
味噌仕立てのつゆに入れて食べるのが一般的。
もずくうどん|沖縄
小麦粉とモズクを原料とするうどん。
ざるうどんの形で食べるのが一般的。
うどんの食べ方
うどんの食べ方は、提供される形式によって異なります。
提供形式1. うどんにつゆがかかっている
うどんにつゆがかかっている場合は、そのまま麺を箸で取り、すすって食べます。
つゆを飲みたいときは、どんぶりに口をつけて飲んでも大丈夫です。また、「お玉」と呼ばれるスプーンが用意されることもあります。
うどんにつゆがかかっているのは、飲食店によって異なる場合もありますが主に以下の6種です。
- かけうどん
- おろししょう油うどん
- きつねうどん
- たぬきうどん
- カレーうどん
- 肉うどん
提供形式2. うどんとつゆが別
うどんとつゆが別の場合は、「つゆにうどんをつけて食べる」もしくは「つゆをうどんにかけて食べる」のいずれかの方法で食べます。ネギやしょうがなどの薬味が付いていることが多く、お好みでつゆにの中に薬味を入れます。
飲食店によって異なる場合もありますが、うどんの種類によってどちらの方法で食べるかが異なります。
- つゆにうどんをつけて食べる
- ざるうどん
- 釜揚げうどん
- つゆをうどんにかけて食べる
- ぶっかけうどん
- 釜玉うどん
うどんを食べられる主な場所
うどんは、日本では主に次の5箇所で食べることができます。
駅構内の立ち食いうどん屋
駅構内の立ち食いうどん屋というのは、テーブルや椅子がなく立ったままうどんを食べる駅構内のお店をいいます。
一般的に、お店に入ったら「食券」というチケットを買い、そのチケットを店員に渡すと選んだうどんが提供されます。注文してからうどんが提供されるまでのスピードは早いです。
駅構内の立ち食いうどん屋には、次のようなお店があります。
- JR東日本
- あじさい茶屋(あじさいちゃや)
- 大江戸そば(おおえどそば)
- 東京メトロ
- JR西日本
- JR四国
※上記以外にも駅構内にお店はありますが、駅によっては立ち食いうどん屋がないこともあります。
駅構内の立ち食いうどん屋は、注文してからうどんが提供されるまでのスピードが早いため、移動の合間など短時間でうどんを食べたいときに最適です。
個人経営のうどん屋
個人経営のうどん屋というのは、うどん料理をメインに提供しているお店をいいます。
提供されるうどんの種類はお店によって異なりますが、うどん料理をメインに提供しているため様々な種類のうどんを食べられるのが特徴です。そのお店ならではの製法で作られたうどんを楽しめます。
ただし、訪問する地域によってはこのようなうどん屋がないこともあります。行ってみたいのであれば、事前の確認が必要です。
うどんチェーン店
うどんチェーン店というのは、うどん料理をメインに提供しているチェーン店をいいます。具体的にいうと次のようなお店が該当します。
※地域によってはお店がないことがあります。
個人経営のうどん屋と比べると、チェーン店のため全国展開されていることが多く見つけやすいといえます。提供されているうどんの種類も様々あるため、選択肢が豊富です。
色々な種類のうどんを気軽に食べたいときにおすすめです。
ファミリーレストラン
ファミリーレストランというのは、ファミリー層をターゲットとしたレストランをいいます。
ファミリーレストランもチェーン店として全国展開されていることが多いため、見つけやすいのが特徴です。うどんを食べられるのは和食系のファミリーレストランが一般的で、具体的にいうと以下が挙げられます。
※地域によってはお店がないことがあります。
ファミリーレストランで提供されるうどんの種類は、個人経営のうどん屋やうどんチェーン店と比べると少ない傾向にありますが、定番うどんの中でもポピュラーである「かけうどん」や「ぶっかけうどん」は食べられることが多いです。
定番うどんの中でもポピュラーなうどんを食べたいときは、ファミリーレストランがおすすめです。
居酒屋
居酒屋というのは、お酒とお酒に合うおつまみや料理を提供する飲食店をいいます。
個人が経営している居酒屋もあれば、チェーン店として全国的に展開されている居酒屋もあります。うどんを食べられる居酒屋チェーン店として挙げられるのは、次の通りです。
※地域によってはお店がないことがあります。
居酒屋のうどんは、お酒を飲んだ後の〆料理として提供されていることが多いですが、メインの食事としても注文できることもあります。
お酒と一緒にうどんを楽しみたいときにぴったりなのが居酒屋です。
まとめ
うどんは日本の代表的な麺料理です。
一般的に食べられている定番うどんからご当地のうどんまであり、様々な種類からお好みを選んで楽しむことができます。また、駅の中や路面店まで幅広い形態の飲食店で食べられるところも魅力です。
この記事を参考にしていただき、お気に入りのうどん料理を見つけてみてくださいね。
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