「天ぷらってどんな食べ物なのだろう？」
「天ぷらを食べてみたいけれど、どんな種類があるのだろう？」
この記事を読んでいる方は、このように思っているのではないでしょうか。
日本で親しまれている天ぷらは揚げ物の1つです。様々な食材を使って調理しているため、色々な天ぷらがあります。また食べ方も色々あるため、自分に合った食べ方を見つけられるところも天ぷらの魅力です。
この記事では、次の内容を紹介しています。
- 天ぷらとは何か
- 日本で定番の天ぷらの種類
- 日本での天ぷらの主な食べ方
- 日本で天ぷらを食べられる主な場所
- 【食べ方別】天ぷらを食べられる場所一覧
天ぷらのことを十分に理解できる内容を載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。この記事を読めば、きっとあなたの好みに合った天ぷらを見つけ、日本で美味しく食べることができるでしょう。
天ぷらとは
「天ぷら」とは、魚介類や肉類、野菜類といった食材に小麦粉で作られた衣を付け、高温の油で揚げて調理される食べ物です。衣はサクサクとした食感になり、中の食材はジューシーになるのが特徴です。衣を付けることで、食材は油と直接触れることはなく、素材の香りやうまみを衣の中に閉じ込めるのです。
素材そのものの味を楽しむことができるので、日本の四季に合わせた旬の食材を天ぷらとして調理することもあります。
天ぷらは、室町時代（1,336年～1,568年）にポルトガルから伝わった揚げ物が元になっているといわれています。そこから日本独特の調理法として進化し、現在の天ぷらになりました。
いまでは、日本を代表する料理として、日本人のみならず海外の方にも親しまれる食べ物となりました。
定番の天ぷらの種類
天ぷらには様々な種類があります。
ここでは数ある天ぷらの中から、日本でよく食べられている定番の天ぷらを10種紹介しましょう。
1. えび
えびは、日本で最もポピュラーな天ぷらの1つです。
日本人に「天ぷらで最も好きな食材は？」と質問すると、大人も子供も「えび」と答える人が多いでしょう。
えびを天ぷらとして調理する場合、頭の部分は取り除きますが、尻尾の部分は付けたままの状態で調理することが一般的です。様々なえびが天ぷらに使われますが、最も人気の高いえびは「車えび」と呼ばれる種類となります。
弾力のある食感とえびの甘みを感じられるのが特徴です。日本で天ぷらを食べるならば、絶対に外せない一品です。
2. かき揚げ
かき揚げは、複数の食材が合わさった天ぷらをいいます。使われる食材は飲食店や地域などによって異なりますが、次のような食材が使われることが多いです。
- 野菜類
- 玉ねぎ
- 人参
- ごぼう ※根菜
- 春菊（しゅんぎく） など
- 魚介類
- 桜えび ※体長40mm前後のえび
- 小柱（こばしら） ※「バカガイ」という貝の貝柱
- いか など
サクサクと歯ごたえのある食感と、野菜類と魚介類の旨味を感じられるのが特徴です。高温の油で揚げながら、かき揚げの形を整えていくため、調理する人のセンスや技が表現される天ぷらだと言われています。
3. さつまいも
さつまいもも、日本では定番の天ぷらです。
一般的に、1cm前後の厚さに輪切り（丸い食材を端から切ること）したさつまいもが使われます。
ほくほくとした食感とスイーツのような甘みを感じられるのが特徴です。
4. かぼちゃ
かぼちゃも定番の天ぷらです。
さつまいもと同様、一般的には1cm前後の厚さに切ったかぼちゃが使われます。
ほくほくとした食感とかぼちゃの甘みを感じられるのが特徴です。
5. まいたけ
まいたけというのは、カサが複数重なったような形で、やや黒みを帯びた茶色のきのこをいいます。
小分けにされたまいたけが揚げられることが多いです。
コリコリとした歯ごたえのある食感と、きのこの旨味を感じられるのが特徴です。
6. なす
なすも日本ではよく食べられる天ぷらです。
乱切り（不規則な形に切ること）や輪切りなど様々な形に切られたなすが使われます。
ふわふわでジューシーな食感とさっぱりとした味わいを楽しめるのが特徴です。
7. れんこん
れんこんというのは、食用の「蓮（はす）」という植物の地下茎です。
1cm前後の厚さに半月切り（食材を縦半分に切って端から切ること）にされたり、輪切りにされたりしたれんこんが使われます。
シャキシャキながらねっとりとした食感とあっさりとした味わいが特徴です。
8. いか
いかは、胴体と足が天ぷらに使われます。胴体は1～2cmくらいの厚さ、足は一口大に切られていることが多いです。
柔らかく歯ごたえのある食感と、いかの甘みを感じられるのが特徴です。
9. 白身魚
白身魚も定番の天ぷらです。
白身魚の種類は飲食店や地域などによって異なりますが、次のような脂があまりないあっさりとした種類が使われることが多いです。
- 鱈（たら）
- 鱚（きす）
- 穴子（あなご） など
1cm前後の厚さに切られたり、開き（魚を腹もしくは背から切って開くこと）にしたりした白身魚が使われます。
ふわふわとした柔らかい食感と、さっぱりとした味わいを楽しめるのが特徴です。
10. 鶏肉
鶏肉も天ぷらとして食べられます。使われる部位は飲食店や地域などで異なりますが、一般的にはもも肉やむね肉、ささみ肉です。
一口大もしくは2～3cm前後の厚さに切られた鶏肉が使われることが多いです。
ジューシーな食感と鶏肉の旨味を楽しめるのが特徴です。
天ぷらの主な食べ方
ここまで紹介してきた天ぷらは、次の5つの形で食べられます。シーンに合わせて食べ方を選べるので、天ぷらを食べに行く際の参考にしてください。
1. 定食
定食というのは、日本で一般的な料理形態のことです。次のような複数の決まった料理が提供されます。
- 主菜…肉類や魚介類、野菜などのおかず
- 副菜…漬物などのサブおかず
- ご飯…炊いたお米
- 汁物…味噌汁など
天ぷらは、この定食の主菜として食べられます。
定食として天ぷらを食べる場合は、一緒に天つゆが提供されるのが一般的です。この場合、天ぷらは天つゆにつけてから食べます。一緒に大根おろし等の薬味が提供されることも多いので、お好みで天つゆに混ぜてからいただきましょう。
飲食店では「天ぷら定食」などの名称でメニューに記載されていることが多く、価格は1,000円前後が目安です。但し、定食の中に含まれる天ぷらの種類や素材の質によって、値段が大きく変わることもあるので注意しましょう。値段が高い程、高級な素材が天ぷらに使われていることが多いです。
天ぷら定食は、日本人にとって「ちょっとした贅沢」という位置付けとなります。
2. 天丼
天丼というのは、天ぷらをご飯の上にのせた丼料理のことです。上から甘辛いタレがかかっており、とても食欲をそそる味付けとなっています。丼から溢れるように天ぷらが盛り付けられており、とても映える見た目のものが多いです。
飲食店では「天丼」といった名称でメニューに記載されているのが一般的で、チェーン店ならば500円～700円くらいの値段で食べることができます。ご飯の上に盛り付けられている天ぷらの種類や量によって値段は変わってきます。
素材そのものの味を楽しみながら上品に天ぷらを食べるなら天ぷら定食がおすすめですが、豪快に盛り付けられた天ぷらをガッツリ食べたい場合は天丼がおすすめとなります。ボリュームがあるので、お腹が空いたときや、天ぷらとご飯を思う存分味わいたいとき等にぴったりの料理です。
3. うどん・そば
うどん・そばと一緒に天ぷらが食べられます。
天ぷらはどのように食べられるのかというと、次の2パターンが一般的です。
パターン1. うどん・そば定食の主菜
うどんやそば定食の主菜として食べるパターンです。通常、うどんやそばとは別のお皿で提供されます。
この場合、うどんやそばをつける「つゆ」に、天ぷらも付けて食べます。
飲食店によって異なりますが、メニューでは「天ぷらうどん定食」や「天ぷらそば定食」と記載されていることが多いです。
価格は、1,000円～1,500円が目安です。
パターン2. うどん・そばのトッピング
うどんやそばのトッピングとして、一緒に食べるパターンです。この場合、えびの天ぷらがトッピングされていることが最も多く、うどんやそばのスープに天ぷらをつけ込んで食べます。
飲食店によって異なりますが、メニューでは「天ぷらうどん」や「天ぷらそば」と記載されていることが多いです。
価格は、500円～1,000円が目安です。
日本では、大学生やサラリーマンがランチで「天ぷらうどん」「天ぷらそば」を食べている姿を良く目にすると思います。
4. コース料理
コース料理のメインディッシュとして、天ぷらが食べられます。
専門の職人が、こだわりの食材を使って丁寧に調理するため、日本で美味しい天ぷらを食べたいならば、コース料理で食べるのがおすすめです。
天つゆにつけて食べる他、塩につけて食べることも多く、複数の食べ方からお好みで食べることができます。
提供される天ぷらの種類は、飲食店によって異なります。価格は、飲食店によって変わりますが5,000円～10,000円が目安です。
日本旅行の際、予算が許せば、ぜひコース料理で天ぷらを食べてみましょう。日本人でも、意外とコース料理で天ぷらを食べる経験は多くありません。記念日や誕生日などの特別な日に贅沢するのもおすすめです。
5. おつまみ
お酒のお供（おつまみ）として、天ぷらが食べられます。天ぷらは素材の味を生かしたクセのない味なので、日本酒や焼酎といったお酒と合わせるのが定番です。もちろん、ビールとの相性も良いです。
飲食店によって提供しているおつまみ天ぷらの種類は異なり、単品で注文できることが多いです。そのため自分の好きな天ぷらの種類だけを注文して、お酒と合わせるのが最大の魅力です。
価格は飲食店と天ぷらの種類によって異なりますが、1品100円～200円前後が目安です。
お酒を楽しむときのお供にぴったりです。
天ぷらを食べられる主な場所
天ぷらは、日本では主に次の5箇所で食べられます。
1. ファミリーレストラン
ファミリーレストランというのは、ファミリー層をターゲットとしたレストランをいいます。
ファミリーレストランはチェーン店として展開されていることが多いです。天ぷらを食べられるのは主に和食を提供しているファミリーレストランで、以下が挙げられます。
※地域によってはお店がない場合もあります。
ファミリーレストランは全国に数多くあるため見つけやすく、気軽に天ぷらを食べられる場所です。ファミリー層がターゲットになっているため、一風変わった天ぷらは少なく、定番と呼ばれている天ぷらの種類が食べられます。
2. 定食屋
定食屋というのは、定食を主に提供している飲食店をいいます。
日本における一般的な料理形態で天ぷらを食べられるため、日本ならではの食事を味わってみたいときにおすすめです。
ただ、定食屋は個人が経営していることが多いため、地域によっては定食屋がなかったり、あっても天ぷら料理自体を提供してなかったりすることがあります。事前にメニューをチェックして、天ぷら定食があることを確認してからお店に入りましょう。
3. 天ぷらチェーン店
天ぷらチェーン店というのは、天ぷら料理をメインに提供しているチェーン店をいいます。全国展開されていることが多く、具体的にいうと次のようなお店が該当します。
※地域によってはお店がない場合もあります。
天ぷらチェーン店は天ぷら料理をメインに提供しているため、ファミリーレストランや定食屋と比べるとメニューは豊富です。
ファミリーレストランと同じように全国に数多くあるため見つけやすく、色々な種類の天ぷら料理を食べられる場所です。また、チェーン店なので味が安定しており、安心して天ぷらを食べることができます。
4. 天ぷら料理専門店
天ぷら料理専門店というのは、主に天ぷらをコース料理で提供している飲食店をいいます。
一般的に、質の高い食材を使った天ぷらが一品ずつ数品提供されます。揚げてからすぐに提供されるため、できたてのサクサクとした食感の天ぷらを楽しめるのが特徴です。日本で最高の天ぷらを食べたいならば、天ぷら料理専門店で食べることをおすすめします。
ただ、個人が経営しているお店が多いため、地域によっては天ぷら料理専門店がないこともあります。行ってみたい場合は、事前の確認が必要です。
5. 居酒屋
居酒屋というのは、お酒とお酒に合うおつまみや料理を提供する飲食店をいいます。
居酒屋では、おつまみとして天ぷらが提供されます。
個人が経営している居酒屋もあれば、チェーン店として全国的に展開されている居酒屋もあります。天ぷらを食べたくて居酒屋に行く場合は、なるべく天ぷらがメインメニューとなっている居酒屋を選ぶことをおすすめします。
天ぷらがメインの居酒屋に行くと、様々な種類の天ぷらと、それに合ったお酒が用意されています。店員の知識も豊富で、天ぷらの種類ごとにおすすめのお酒も教えてくれるでしょう。そこでは自分に合った天ぷらとお酒の組み合わせを見つける楽しみがあります。
居酒屋も日本では全国各地に数多くあるため見つけやすいですが、天ぷらがメインの居酒屋かどうか確認してからお店に入りましょう。
【食べ方別】天ぷらを食べられる場所一覧
最後に、天ぷらの食べ方別に食べられる場所を一覧にまとめます。
天ぷらを食べたいと思ったとき、どこで食べるかを決める参考としてご活用ください。
- 定食
- ファミリーレストラン
- 定食屋
- 天ぷらチェーン店
- 天丼
- ファミリーレストラン
- 定食屋
- 天ぷらチェーン店
- うどん・そば
- ファミリーレストラン
- 定食屋
- 天ぷらチェーン店
- コース料理
- 天ぷら専門店
- おつまみ
- 天ぷらチェーン店
- 居酒屋
まとめ
天ぷらは、日本で広く親しまれている揚げ物の1つです。種類と食べ方は豊富で、お好みの天ぷらを色々な食べ方で楽しめます。
また、ファミリーレストランや定食屋、天ぷらチェーン店、居酒屋といったカジュアルな飲食店から天ぷら料理専門店といった高級飲食店まで、幅広い飲食店で食べられるところも魅力です。
この記事を参考にしていただき、お気に入りの天ぷら料理を見つけてみてくださいね。
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