この記事を読んでいる方は、今年2023年の桜の見頃が気になっているのではないでしょうか。
2023年の桜の見頃は、3月下旬から4月上旬であることが予測されています。
ただし実際の見頃は地域によって異なるため、美しい姿の桜を見たいのであれば訪問する地域の見頃予測日を参考にするのがおすすめです。
この記事では、2023年の桜の見頃の最新情報をお届けしています。読めば、桜を鑑賞するのに良いおおよその時期が分かります。
桜の鑑賞におすすめの場所も地域別に紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
2023年桜の見頃予測
気象庁の公式ページでは、日本で見られる一般的な桜「ソメイヨシノ」の見頃が地域ごとに公表されています。
以下は、各地域の主要都市の桜の見頃です。
- 北海道・札幌…5月6日
- 東北・仙台…4月13日
- 北陸・新潟…4月13日
- 関東甲信・東京…3月31日
- 東海・名古屋…4月2日
- 近畿・大阪…4月4日
- 中国・広島…4月3日
- 四国・高松…4月4日
- 九州・福岡…3月31日
※上記は、2023年2月20日時点の情報です。気象庁の見頃情報は1日3回更新されるため、今後変わる可能性があります。
満開の桜を見るために訪れるべき時期
訪れる地域の桜の見頃を参考にしていただくと良いでしょう。
ただ、桜の見頃は気候によってズレることは念頭に置く必要があります。
訪れる地域の桜の見頃を基準に、前後一週間程度余裕を見て観賞計画を立てると良いかもしれません。
日本の桜はどのくらいの期間見られる?
日本の桜は、地域や気候によって異なりますが、満開になってから約一週間は美しい姿を保つのが一般的です。温暖な気温が続けば、一週間以上美しい姿を見られることもあります。
ただし、満開後に雨が降ったり、風が吹いたりすると散ってしまうため、美しい姿を見られる期間は短くなります。
桜がどのくらいの期間見られるかは、そのときの気候に左右される場合があることは念頭に置くと良いでしょう。
【地域別】桜の鑑賞におすすめの場所
ここでは、桜の鑑賞におすすめの場所を地域別に紹介しています。どの場所も桜の名所として有名です。
気になる場所がありましたら、チェックしてみてください。
北海道
北海道でおすすめの桜の名所は、次の4箇所です。
五稜郭公園
星形の観光名所「五稜郭」の縁に沿って、約1,500本の桜が咲きます。
日本人の多くが、近くの五稜郭タワーに登って桜を鑑賞します。星形の縁がピンク色に染まった五稜郭を楽しめます。
アクセス/五稜郭公園前駅から徒歩約15分
公式ページ(日本語版)/https://www.hakodate-jts-kosya.jp/park/goryokaku/
二十間道路桜並木
二十間道路と呼ばれる道に約2,000本の桜が咲きます。直線約7kmに渡って咲く桜の姿は圧巻です。
日本で美しい桜を見られる場所を認定する「さくら名所100選」にも選ばれています。
アクセス/バス停「桜丘小学校」から徒歩約15分
公式ページ(日本語版)/https://www.shinhidaka-hokkaido.jp/hotnews/detail/00000170.html
松前公園
約1万本以上の桜が咲きます。
咲く時期が異なる桜が250種もあるため、約1か月に渡って美しい桜を見られることで有名です。
桜シーズンには「松前さくらまつり」が開催され、日本人はこのイベントに参加しながら桜の鑑賞を楽しみます。
アクセス/バス停「松城バス停」から徒歩約7分
公式ページ(日本語版)/https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/tkn/hana/place/s011.html
旭山公園
北海道で多く見られる「エゾヤマザクラ」が約3,500本咲きます。
このエゾヤマザクラは、一般的な桜と比べるとピンク色が濃いです。鮮やかな桜を見られるのは、旭山公園ならではの体験といえるでしょう。
アクセス/バス停「旭山動物園正面」から徒歩約1分
公式ページ(日本語版)/http://www.asahikawa-park.or.jp/park/special/asahiyama.html/1/50001.html
東北
東北でおすすめの桜の名所は、次の3箇所です。
弘前公園(青森県)
約2,600本の桜が咲きます。園内にある弘前城の天守周りに咲く桜は見どころです。
ここで日本人は日中だけでなく、夜にも桜の鑑賞を楽しみます。夜には桜がライトアップされ、日中とは違う美しい姿を見せてくれます。
アクセス/バス停「市役所前」から徒歩約4分
公式ページ(日本語版)/https://www.hirosakipark.jp/
武家屋敷通り(秋田県)
武家屋敷通りと呼ばれる道に、枝が大きく垂れている「シダレザクラ」が約450本咲きます。
シダレザクラは白、もしくは淡い紅色に色づきます。このような色で咲くシダレザクラは、とても優雅です。
日本人の多くは、人通りの少ない朝に訪れて鑑賞します。
アクセス/JR角館駅より徒歩約20分
日中線しだれ桜並木(福島県)
かつて存在していた線路「日中線」の跡に、約3kmに渡ってシダレザクラが咲きます。
桜は道の両側に咲いているため、中央を通れば桜のトンネルをくぐったような気分になれます。
歩きながら観賞するのが、日本人の楽しみ方です。
アクセス/JR喜多方駅から徒歩約5分
北陸
北陸でおすすめの桜の名所は、次の4箇所です。
桜公園(新潟県)
約300本の桜が咲きます。
黄色や緑色をした桜など、他ではあまり見られない色の桜を見られる名所です。
アクセス/JR金塚駅から徒歩約20分
公式ページ(日本語版)/https://www.city.shibata.lg.jp/shisetsu/kanko/kouen/1005097.html
高田城址公園(新潟県)
約4,000本の桜が咲きます。
高田城址公園の桜は、「日本三大夜桜」の1つとして知られています。夜にライトアップされる桜は、とても幻想的です。
アクセス/高田駅から徒歩約15分
公式ページ(日本語版)/https://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/toshiseibi/takada-castle-site-park.html
兼六園(石川県)
約400本の桜が咲きます。園内のあちこちに咲くため、日本人の多くは園内を歩きながら桜を鑑賞します。
「兼六園菊桜」は必見です。1つの花に花弁が300枚以上つく、とても珍しい桜です。この桜を目当てに兼六園を訪れる人も少なくありません。
アクセス/バス停「兼六園下・金沢城(石川門向い)」もしくは「兼六園下・金沢城(白鳥路前)」からすぐ
公式ページ(日本語版)/https://kenrokuen.or.jp/
あさひ舟川(富山県)
舟川と呼ばれる川の堤防約1.2kmに渡って、約280本の桜が咲きます。
桜の周辺にはチューリップや菜の花といった春の花も植えられており、シーズンになるとこれらの花も一斉に咲きます。この色とりどりの光景は、とても美しいです。
アクセス/泊駅から車で約10分
関東甲信
関東甲信でおすすめの桜の名所は、次の3箇所です。
目黒川(東京都)
目黒川沿いに約4kmに渡って、約800本の桜が咲きます。
日本人に「東京で最も有名な桜の名所は?」と聞くと、この目黒川を挙げる人が多いです。
日本人は川沿いを歩いたり、屋台のグルメを楽しんだりしながら桜を観賞します。
アクセス/中目黒駅から徒歩約1分
上野恩賜公園(東京都)
目黒川と並んで東京の桜の名所に挙がるところです。園内いっぱいに咲く桜は圧巻です。
日本人の多くは、指定された場所にレジャーシートを敷いて、友達や家族などと食事を楽しみながら桜を鑑賞します。
アクセス/JR上野駅から徒歩約2分
公式ページ(日本語版)/https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/toubuk/ueno/index_top.html
公式ページ(英語版)/https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/toubuk/ueno/en_index.html
河口湖畔(山梨県)
富士山の近くにある河口湖畔には、約100本の桜が咲きます。
訪れる人の多くは北岸に行き、富士山をバックに写真を撮ります。富士山と桜の光景は、晴れていると絵葉書のように美しいです。
アクセス/河口湖駅から河口湖周遊レトロバスで約20分
東海
東海でおすすめの桜の名所は、次の3箇所です。
富士霊園(静岡県)
富士霊園と呼ばれる公園墓地の参道に、約8,000本の桜が咲きます。
桜は参道の両脇に咲くので、桜に囲まれている気分になれます。
参道は奥へ進むほど標高が高くなります。上から見る桜の道は圧巻です。
アクセス/バス停「富士霊園」からすぐ
公式ページ(日本語版)/https://www.fujireien.or.jp/
臥龍桜(岐阜県)
見た目が龍が寝ている姿に似ている桜として知られています。
樹齢は1,100年余りです。長い年月を経ても美しく咲く姿に圧倒されるでしょう。
アクセス/飛騨一ノ宮駅から徒歩約1分
公式ページ(日本語版)/https://www.hidatakayama.or.jp/event/2000289/
岡崎公園(愛知県)
約800本の桜が咲きます。
見頃の時期になると、夜に桜がライトアップされます。その夜桜は東海の名所の中でもナンバー1といわれています。
アクセス/東岡崎駅から徒歩約15分
公式ページ(日本語版)/https://okazaki-kanko.jp/okazaki-park
近畿
近畿でおすすめの桜の名所は、次の4箇所です。
造幣局(大阪府)
大阪府民の多くが、造幣局を桜の名所に挙げます。敷地内にある通路に、約340本の桜が咲くことで知られています。
桜が咲く通路は、普段は入れません。桜シーズンのときだけ開放される通路であるため、そこで美しい桜を見るのは貴重な体験です。
アクセス/天満橋駅から徒歩約10分
公式ページ(日本語版)/https://www.mint.go.jp/wide/sakura_osaka_news_r4.html
大阪城公園(大阪府)
約3,000本の桜が咲きます。大阪城を背景にして見る桜は、とても美しいです。
日本人の中には、この公園近くで桜シーズン中に運航している水上バス「アクアmini 大阪城お花見クルーズ」に乗って桜を楽しむ人もいます。
アクセス/大阪城公園駅から徒歩約15分
公式ページ(日本語版)/https://www.osakacastlepark.jp/
仁和寺(京都府)
仁和寺の桜は遅く咲くことで有名です。京都の桜は通常4月上旬が見頃ですが、仁和寺の桜は4月下旬に咲きます。
五重塔を背景に見る桜は、絶景です。
アクセス/バス停「円町」から徒歩約10分
公式ページ(日本語版)/https://ninnaji.jp/
公式ページ(英語版)/https://ninnaji.jp/en/
吉野山(奈良県)
吉野山には約3万本の桜が咲きます。
緑と共に山いっぱいに広がる桜は、まるで絨毯のようです。
アクセス/吉野駅から徒歩約20分
公式ページ(日本語版)/https://yoshinoyama-kankou.com/sakura/
中国
中国地方でおすすめの桜の名所は、次の3箇所です。
平和記念公園(広島県)
約300本の桜が咲きます。
近くの川では、水上タクシーや遊覧船が運航しています。これらに乗って、平和記念公園に咲く桜を鑑賞するのが日本人の楽しみ方です。
アクセス/バス停「原爆ドーム前」からすぐ
ときわ公園(山口県)
約3,500本の桜が咲きます。
園内にある「桜山」と呼ばれるところは必見です。桜が集中している場所なので、見頃になると多くの美しい桜に囲まれます。
アクセス/JR常盤駅から徒歩約15分
公式ページ(日本語版)/https://www.tokiwapark.jp/
醍醐桜(岡山県)
高さ18m、周囲が9.2mもある大きな桜です。
敷地内にはこの醍醐桜が1本しかありません。その存在感に圧倒されます。
アクセス/JR美作落合駅からタクシーで約30分
公式ページ(日本語版)/https://www.maniwa.or.jp/web/?c=spot-2&pk=1
四国
四国でおすすめの桜の名所は、次の3箇所です。
松山城(愛媛県)
約200本の桜が咲きます。咲く時期が異なる桜が植えられているため、長い期間桜の観賞を楽しめることで人気です。
日本人の多くは、敷地内にある「本丸広場」という場所で、松山城の天守を背景に桜を観賞します。
アクセス/大街道駅から徒歩約5分
道後公園(愛媛県)
約300本の桜が咲きます。愛媛県の桜の名所として知られています。
園内にはツツジやハナミズキなど他の花も咲きます。桜と一緒に鑑賞するのが、日本人の楽しみ方です。
アクセス/道後温泉駅から徒歩約5分
栗林公園(香川県)
約300本の桜が咲きます。
公園は、日本の自然を表現した日本庭園の形式で造られています。日本の自然を感じながら桜を楽しめるのは、栗林公園ならではの体験です。
アクセス/JR栗林公園北口駅から徒歩約3分
九州
九州でおすすめの桜の名所は、次の2箇所です。
秋月杉の馬場通り(福岡県)
秋月杉の馬場通りと呼ばれる道路に、約200本の桜が咲きます。
秋月杉の馬場通り周辺は京都の街並みに似ているといわれています。日本人はその雰囲気を感じながら、歩いて桜の鑑賞を楽しみます。
アクセス/バス停「博物館前」からすぐ
公式ページ(日本語版)/https://www.city.asakura.lg.jp/www/contents/1297662798695/index.html
不動尊一心寺(大分県)
「ヤエザクラ」と呼ばれる種類の桜が咲きます。
ヤエザクラは花弁が重なって咲くため、一般的な桜と比べると大きく見えます。ボリュームがあって見ごたえがある桜を見られるのは、不動尊一心寺ならではの体験です。
アクセス/バス停「廻栖」から徒歩約26分
公式ページ(日本語版)/https://issinnji.jp/
一心行の大桜(熊本県)
一心行の大桜は、樹齢約400年の桜です。高さは14mもあり、圧倒的な存在感を誇っています。
周囲に植えられている菜の花は、桜とほぼ同じ時期に咲きます。桜と菜の花を一緒に楽しめる名所として人気です。
アクセス/中松駅から徒歩約17分
公式ページ(日本語版)/https://kumamoto.guide/spots/detail/10228
桜シーズンになると日本人が行う「花見」と「桜祭り」について
桜シーズンになると、日本人は主に「花見」と「桜祭り」の2つの方法で桜の鑑賞を楽しみます。
花見と桜祭りの違いは、以下の通りです。
- 花見
桜の名所に行って桜を観賞すること。
日本人の多くは、指定の場所でレジャーシートを敷いて家族や友達、会社の同僚などと飲食しながら桜を鑑賞する。 - 桜祭り
桜の名所が開催するイベント。場所によって内容は変わるが、屋台やコンサート、夜のライトアップなどが行われる。
日本人は各桜祭りに参加しながら、桜の鑑賞も楽しむ。
上記の通り、日本人の大半は花見の形式で桜の観賞を楽しみます。
日本ならではの方法で桜を楽しみたいのであれば、花見が最適でしょう。
日本人にとって桜が特別な理由
この記事を読んでいる方の中には、日本人はなぜ桜を特別視するのか疑問に思っている方もいるかもしれません。
日本人にとって桜が特別なのは、主に以下の理由があるからといえます。
- 桜を見ると心が明るくなるため
寒い冬を越えると、春がやってきて動物や植物が活気を取り戻す。
桜はこのような時期に美しく咲くため、日本人はその姿を見ると心が明るくなる。 - 桜に生命の儚さを感じるため
桜は、気候によって開花時期と満開時期、散る時期が変わる。いつ開花して満開になり、いつ散っていくのかが予測できない。
「どうなるのか分からない」といった桜の命の儚さに、日本人は魅了される。
桜を鑑賞するときは上記を思い出すと、いつもとは違った気分で桜を見ることができるでしょう。
まとめ
今年2023年、日本では3月下旬から4月上旬に桜の見頃を迎えます。各地域の見頃予測日を参考にして、いつ桜を見に行くかを決めると良いでしょう。
日本には桜を見られる場所が多くあるため、もしどこに行けば良いか迷う場合はこの記事で紹介した名所へ訪れてみてください。
今年の桜もぜひ楽しんでくださいね。
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