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【外国人観光客にオススメ】日本のお祭りTOP20

日本の各地では、地域の風習に基づいて様々なお祭りが開催されています。

普段は真面目で勤勉な日本人が、お祭りになったらエネルギーを爆発させるように神輿(みこし)を担いでいる。また、日常では見かけないような伝統的で華やかな着物を着て、太鼓や笛の音にあわせて優雅に踊っている。

偶然、そのような祭りの場面を見かけてビックリする外国人も多いでしょう。

なぜ日本人はお祭りになると人が変わったように元気になるのでしょうか。お祭りを知ることは、日本の文化を知ることです。日本の歴史に触れたり、地域の人と関わったり、普通に日本観光するだけでは見られない日本の新たな一面を見ることができます。
また、お祭りのときは、日本人はとてもオープンになるので、その時にしかできない交流もできます。

ぜひ、色々なお祭りに行って、日本のエネルギーを感じてください。

日本のお祭りとは

日本では、古来より、あらゆる物には神が宿っていると考えられてきました。
昔の日本人は、自然とともに暮らし稲作をはじめとした農耕や漁などを通じて、自然と関わりながら生活をしてきました。自然の恵みを感じる一方、台風や日照りなどの脅威にもさらされることで、太陽や雲、海、山、川、動植物など、すべてのものに神(人間の理解を超えた大いなるもの)が宿っていると信じられるようになったのです。

春は豊作を願い種をまき、秋は実りに感謝して収穫する。自然の神々に五穀豊穣と健康や安全を祈ります。それらの儀式が祭りとなって人々の暮らしに根付き、世代を超えて伝わったものが、「祭り」なのです。

このように、日本の祭りとは、本来、神に感謝する儀式のことを指します。しかし、現代の日本では、神様とは関係のない祭りもあります。例えば、地域や学校の行事といった身近なお祭りから、雪まつりや桜まつりなど季節に由来するもの、時代まつりのように歴史を祝うもの、サンバカーニバルや春節に代表される外国由来のお祭りなどです。これらのお祭りも、互いの文化を尊重し、季節に感謝し、人々を繋ぐため、日本に欠かせないお祭りとなっています。

日本では、各地で様々な祭りが行われますが、その中でも「京都の祇園祭」「大阪の天神祭」「東京の神田祭」は歴史が古くて規模も大きく、日本を代表する三大祭りと呼ばれています。

外国人観光客にオススメの祭り

日本文化がよくあらわれていて、外国人観光客にぜひオススメしたい日本の祭りをランキング形式で紹介します。

オススメ1位 祇園祭(京都市)

京都の祇園祭(ぎおんまつり)は、1,100年以上も続いている歴史あるお祭りです。毎年7月1日から7月31日まで1カ月間に渡って行われる八坂神社の祭礼で、「日本三大祭り」のひとつとして非常に有名なお祭りです。

祇園祭のハイライトは7月17日に行われる「前祭(さきまつり)」と、7月24日に行われる「後祭(あとまつり)」の山鉾巡行です。山鉾巡行とは京都の街中を33基(前祭では23基、後祭では10基)の豪華絢爛な山車(だし)が練り歩く行事です。

前祭の山鉾巡行
(出典:https://prtimes.jp/)

祇園祭が始まった年は869年と言われています。その当時、日本に災厄をもたらしていた悪霊を鎮めるために、日本古来の神「スサノオノミコト」を当時の天皇家の庭園であった神泉苑に招きいれました。神様が通る道をあらかじめ清めるために行った行事が、この山鉾巡行の始まりだと言われています。これは「京都祇園祭の山鉾行事」として、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

祇園祭(ぎおんまつり)
 開催地/京都府京都市
 アクセス/阪急「烏丸駅」「河原町駅」、京阪「祇園四条駅」などが最寄り駅
 開催期間/毎年7月1日~7月31日(前祭は7月17日、後祭は7月24日に行われる)
 公式サイト/http://www.gionmatsuri.or.jp/

オススメ2位 さっぽろ雪まつり(札幌市)

出典:https://www.visit-hokkaido.jp/

さっぽろ雪まつりとは、北海道札幌市で毎年2月頃に開催される雪と氷の祭典です。雪や氷を用いて驚くべきクオリティとスケールの像が多数展示され、まるで街が美術館のようになります。また、夜にはライトアップされたり、プロジェクションマッピングが行われ、その幻想的な美しさが大人気となっています。日本だけでなく海外からの観光客が非常に多いのも特徴です。
「さっぽろ雪まつり」のほか、中国「ハルビン氷祭り」、カナダ「ケベックウィンターカーニバル」の3つを指して世界三大雪祭りとも言われています。

さっぽろ雪まつりは札幌市内の複数の会場で開催され、大通り公園沿いの「大通会場」では世界各国のチームが参加する雪像コンクールが行われており、国際交流の場ともなっています。
また、雪像の制作には日本の陸上自衛隊が協力しており、過去には高さ10メートルの聖母マリア像や、「スターウォーズ」、スクウェア・エニックスの人気MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」等の雪像も陸上自衛隊によって制作されました。

ファイナルファンタジーXIV
(出典:https://jp.finalfantasyxiv.com/)
ファイナルファンタジーXIV × プロジェクションマッピング
(出典:https://jp.finalfantasyxiv.com/)

さっぽろ雪まつり
 開催地/北海道札幌市(大通会場・すすきの会場・つどーむ会場)
 アクセス/新千歳空港→JR札幌駅(公式サイトに詳細説明があります)
 開催期間/毎年2月頃
 公式サイト/https://www.snowfes.com/

オススメ3位 青森ねぶた祭(青森市)

青森ねぶた祭は、8月2日から8月7日に開催されるお祭りです。毎年、200万人以上の観光客が訪れる非常に人気のあるお祭りです。1980年には、日本の重要無形民俗文化財に指定されました。

メインイベントは、「ねぶた」の夜間運行です。武者や歌舞伎、神話の人物などをかたどった、巨大な灯籠(とうろう)を乗せた山車(だし)が街中を練り歩きます。
この「ねぶた」は、1年がかりで制作され、高さ5m・幅9mにもなる巨大なアート作品のようになっています。毎年新しく制作されるため、何度祭りに行っても、毎回異なる「ねぶた」を楽しむことができます。

そして、この祭りを一層盛り上げてくれるのが、「跳人(はねと)」と呼ばれる踊り手たちです。「らっせらー、らっせらー」の掛け声と共に、多い時には約2,000人が飛び跳ねて踊ります。大太鼓の音も混ざりあい、ものすごい熱気と興奮に包まれます。

跳人
(出典:https://www.atca.info/)

さらに、この跳人は一般人でも参加することができますので、ぜひ参加して日本の祭りを体験してみてください。跳人の衣装を着て日本人と一緒に跳んで踊ることで、青森ねぶた祭を100倍楽しむことができるでしょう。参加方法の詳細は、下記の公式サイトに記載がありますので参照してください。

青森ねぶた祭
 開催地/青森県青森市
 アクセス/青森駅
 開催期間/毎年8月2日~8月7日
 公式サイト/https://www.nebuta.jp/

オススメ4位 阿波おどり(徳島市)

出典:https://www.awaodorimirai.com/

阿波おどり(あわおどり)は、現在の徳島県を発祥とする盆踊りで400年以上の歴史を誇る伝統芸能です。現在では、徳島県以外にも各地で阿波おどりの祭りが開催されるようになりました。
本場、徳島県の阿波おどりは日本人だけでなく海外の観光客にも人気で、毎年100万人を超える観光客が訪れることで知られています。

阿波おどりは、三味線や笛、太鼓などの伴奏に合わせて踊り子たちが踊りながら街を練り歩きます。男性の踊りは力強く、ダイナミックに踊るのが特徴です。女性の踊りは、上品でしなやかな動き、そして常に笑顔で踊るのが特徴です。有料の観覧席も用意されており、観光で見学するにはとても良いお祭りです。

阿波おどり(あわおどり)
 開催地/徳島県徳島市
 アクセス/徳島駅
 開催期間/毎年8月12日~8月15日
 公式サイト/https://www.awaodorimirai.com/

オススメ5位 岸和田だんじり祭(岸和田市)

出典:https://www.city.kishiwada.osaka.jp/

岸和田だんじり祭りは、300年以上の歴史を誇るお祭りです。だんじりとは、男たちが乗っている山車(だし)のことで、高さ4m、重さは4tにもなります。このだんじりを、500人~1,000人ほどで引き、街を豪快に駆け抜けていきます。
街のカーブでもスピードを緩めずに勢いよく駆け抜けていく様子は、他の祭りでは見られないほど圧倒的な迫力です。YouTube等でもだんじりを引く動画がたくさんありますが、実際に見ると迫力がまったく違いますので、ぜひ現地に見に行くことをオススメします。

岸和田だんじり祭
 開催地/大阪府岸和田市
 アクセス/蛸地蔵駅
 開催期間/9月~10月頃
 公式サイト/https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/danjiri/

オススメ6位 三社祭(東京都台東区)

出典:https://e-asakusa.jp/

三社祭(さんじゃまつり)は、毎年5月に行われる浅草神社のお祭りです。正式名称は「浅草神社例大祭(あさくさじんじゃれいたいさい)」と言います。
三社祭の特徴は、祭り2日目と3日目の神輿(みこし)の巡行です。2日目は浅草神社周辺の町から100基ほどの神輿が出されて浅草神社へと向かいます。3日目は浅草神社から大きな神輿が3基出て町を練り歩きます。
男たちが荒々しく神輿を担ぐ姿はとても迫力があって見ごたえがあります。
また、神輿の他にも、「大行列」と呼ばれる時代衣装を着た人々の行列が街を練り歩く様子も、三社祭の特徴的な様子です。

三社祭(さんじゃまつり)
 開催地/東京都台東区浅草
 アクセス/浅草駅
 開催期間/5月
 公式サイト/https://www.sanjasama.jp/

オススメ7位 仙台七夕まつり(仙台市)

仙台七夕まつりは、江戸時代(1603年~1868年)の初期から続く伝統的なお祭りです。祭りの特徴は、仙台駅前の商店街などに飾られる豪華な七夕飾りです。各商店は豪華さを競い合うために数カ月前から準備を行うのです。祭りの期間中は、この七夕飾りを見るために大勢の人が仙台に集まります。

仙台七夕まつり(せんだいたなばたまつり)
 開催地/宮城県仙台市
 アクセス/勾当台公園駅
 開催期間/毎年8月6日~8月8日
 公式サイト/https://www.sendaitanabata.com/

オススメ8位 博多どんたく港まつり(福岡市)

写真提供:福岡市(https://showcase.city.fukuoka.lg.jp/)

博多どんたく港まつりの特徴は、踊り手が持つ”しゃもじ”です。パレードや踊りに参加する人々はしゃもじを持って打ち鳴らします。また、祭りのクライマックスは5月4日の夕方から始まる「総おどり」です。踊りを知らなくても飛び入り参加が可能なイベントになっています。

博多どんたく港まつり
 開催地/福岡県福岡市
 アクセス/呉服町駅
 開催期間/毎年5月3日、5月4日
 公式サイト/https://www.dontaku.fukunet.or.jp/

オススメ9位 よさこい祭り(高知市)

よさこい祭りは、「鳴子(なるこ)を両手に持って踊る」という独特のスタイルが特徴です。日本全国から200チーム程が集まり高知市内を踊り回ります。よさこい祭りの期間は、朝から晩まで踊りっぱなしなので、どこを歩いても踊り子たちに会うことができるでしょう。

よさこい祭り
 開催地/高知県高知市
 アクセス/大橋通駅
 開催期間/毎年8月9日~8月12日
 公式サイト/http://www.cciweb.or.jp/kochi/yosakoiweb/

オススメ10位 天神祭(大阪市)

出典:https://discoverjapan-web.com/

日本三大祭りのひとつで、1,000年以上続く歴史あるお祭りです。祭りの最大の見どころは、大川を行きかう100艘(そう)以上の船渡御(ふなとぎょ)の船列です。さらに、約5,000発の花火がお祭りを盛り上げてくれます。
天満宮近くの大川一帯で行われ、花火とかがり火が川面に映る様子から「火と水の祭礼」とも呼ばれています。

天神祭(てんじんまつり)
 開催地/大阪府大阪市
 アクセス/大阪天満宮駅
 開催期間/毎年7月24日、7月25日
 公式サイト/https://www.tenjinmatsuri.com/

オススメ11位 秋田竿燈まつり(秋田市)

長い竹竿にたくさんの提灯(ちょうちん)を吊り下げた「竿燈(かんとう)」を、腕自慢たちが力強く持ち上げて街を練り歩く伝統的なお祭りです。

秋田竿燈まつり(あきたかんとうまつり)
 開催地/秋田県秋田市
 アクセス/秋田駅
 開催期間/毎年8月3日~8月6日
 公式サイト/https://www.kantou.gr.jp/

オススメ12位 おわら風の盆(富山市)

出典:https://www.yatsuo.net/kazenobon

富山市の八尾(やつお)地区に1,700年頃から続くと言われている伝統的なお祭りです。他のお祭りと違って、大きな掛け声などはなく「静かな祭り」であることが大きな特徴です。男女とも編み笠を深く被り、顔を隠すように踊るのも印象的です。

おわら風の盆(おわらかぜのぼん)
 開催地/富山県富山市
 アクセス/越中八尾駅
 開催期間/毎年9月1日~9月3日
 公式サイト/https://www.yatsuo.net/kazenobon

オススメ13位 沖縄全島エイサーまつり(沖縄市)

出典:https://prtimes.jp/

エイサーとは沖縄の伝統的な踊りです。沖縄の各地区に存在する青年会がそれぞれ独自の「踊りの型」を持っています。この祭りでは、各地区の青年会が集結し、それぞれの型を披露します。太鼓を持ち、ダイナミックに踊るエイサーは迫力満点で、見ているだけでも興奮します。

沖縄全島エイサーまつり
 開催地/沖縄県沖縄市
 アクセス/那覇空港→沖縄南IC
 開催期間/8月
 公式サイト/https://www.zentoeisa.com/

オススメ14位 神田祭(東京都千代田区)

出典:https://prtimes.jp/

日本三大祭りのひとつ。200を超える神輿(みこし)が東京の街を練り歩くのが特徴です。秋葉原の中央通りでは、道路を見渡す限り全て神輿という風景を眺めることができます。

神田祭(かんだまつり)
 開催地/東京都千代田区
 アクセス/末広町駅ほか
 開催期間/5月(奇数の年:本祭/偶数の年:蔭祭)
 公式サイト/https://www.kandamyoujin.or.jp/kandamatsuri/

オススメ15位 山形花笠まつり(山形市)

出典:https://social.ja-kyosai.or.jp/

約14,000人の踊り手と、100万人の観光客が集まるとても大きなお祭りです。花飾りがついた笠を手に持ち、太鼓の音色に合わせて踊るのが特徴で、日本的な「美」を感じることができるでしょう。

山形花笠まつり(やまがたはながさまつり)
 開催地/山形県山形市
 アクセス/山形駅
 開催期間/毎年8月5日~8月7日
 公式サイト/https://www.hanagasa.jp/

オススメ16位 長崎ランタンフェスティバル(長崎市)

中国の旧正月のお祝いとして開催されているお祭りです。約15,000個のランタン(中国提灯)が、来場客を出迎えてくれます。お祭り期間中、中国の伝統的なイベントが多く開催されるのが特徴です。

長崎ランタンフェスティバル
 開催地/長崎県長崎市
 アクセス/新地中華街駅
 開催期間/1月下旬から2月上旬
 公式サイト/https://rantan.nagasaki-visit.or.jp/

オススメ17位 浅草サンバカーニバル(東京都台東区)

出典:https://prtimes.jp/

ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われている「エスコーラ・デ・サンバ」というサンバのパレードを、浅草のメインストリートで再現したのがこのお祭りです。日本全国のチームが浅草に集まり、サンバを競い合います。

浅草サンバカーニバル
 開催地/東京都台東区浅草
 アクセス/浅草駅
 開催期間/8月の最終土曜日
 公式サイト/https://www.asakusa-samba.org/

オススメ18位 南京町春節祭(神戸市)

中国のお正月「春節」を祝うお祭りです。爆竹が鳴り響き、龍や獅子が舞い踊る中国式の祭りを楽しむことができます。

南京町春節祭(なんきんまちしゅんせつさい)
 開催地/兵庫県神戸市中央区
 アクセス/阪神元町駅
 開催期間/1月、2月頃
 公式サイト/https://www.nankinmachi.or.jp/event/shunsetsu/

オススメ19位 時代祭(京都市)

出典:https://prtimes.jp/

日本では、首都が東京ではなく京都だった時代が1,000年以上ありました。その1,000年間を8つの時代に分けて、それぞれの時代を再現した衣装や道具を身に付けた人々がパレードを行います。日本の歴史を感じることができるお祭りです。

時代祭(じだいさい・じだいまつり)
 開催地/京都府京都市
 アクセス/東山駅、三条駅、神宮丸太町駅
 開催期間/毎年10月22日
 公式サイト/http://www.heianjingu.or.jp/festival/jidaisai.html

オススメ20位 秩父夜祭(秩父市)

出典:http://www.chichibu-jinja.or.jp/

提灯(ちょうちん)で飾り付けられた山車(だし)や、冬の花火が特徴的なお祭りです。極めて豪華なお祭りで、日本の重要無形民俗文化財として登録されています。

秩父夜祭(ちちぶよまつり)
 開催地/埼玉県秩父市
 アクセス/秩父駅
 開催期間/毎年12月1日~12月6日
 公式サイト/http://www.chichibu-jinja.or.jp/yomatsuri/

スペースの都合上、ここで紹介したのは、日本で行われている祭りのごく一部です。日本では他にもたくさんの祭りが行われていますので、ぜひいろいろなお祭りに行って、日本のエネルギーを感じてください。

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